年間7億本の生産を陰で支える「5070HDC」

和歌山県海南市にある海南工場 - 1970年設立、全国OEMトップクラスの総合飲料メーカーの本拠地
みかんから始まった「飲料づくり」と日本初のペットボトル飲料
本号では、1970年の創立以来、和歌山の豊かな農産物を生かした飲料・加工食品づくりに取り組み、日本で初めて無菌充填ペットボトルラインを導入した飲料業界のパイオニア企業、和歌山ノーキョー食品工業株式会社様をご紹介します。 同社は積極的な設備投資と継続的な技術開発により、生産体制と品質の両面で改善と革新を進めており、日本トップクラスの飲料生産数量を誇ります。 本記事では、同社の製造現場において、オーワックの圧縮減容機がどのように活用され、廃棄物(ペットボトル)処理に関する課題解決や業務効率化に貢献しているのか、その具体的な導入事例をご紹介します。 現在、和歌山ノーキョー食品工業様は、和歌山県および千葉県内に4工場を展開し、みかん・梅など地域の農産物を生かした飲料・加工食品の他、 茶系飲料、コーヒー飲料、果実飲料、野菜飲料、アルコール飲料など製造品目は多岐にわたり、私たちがコンビニやスーパーで目にする数多くの飲料が、同社の工場で生産されています。
また同社は、ISO9001や FSSC22000 (食品安全マネジメントシステムの国際認証規格)などを取得し、 原料受け入れから出荷まで一貫した検査体制と、独自の品質管理活動「PACO運動」による現場改善を通じて、 全工場で高いレベルの安全・安心な製品づくりを追求しています。

年間7億本の陰で活躍する「連結式中型圧縮減容機 5070HDC」
海南工場では年間約3,600万ケース、約7億本(1秒間で24本入り1ケース)のペットボトル飲料を生産しています。生産ラインは、ほぼ24時間体制で高速稼働し日本全国の需要に応えています。 一方で、飲料生産工程では大量の廃棄ペットボトルが発生しており、そのまま保管&廃棄すると工場内スペースを圧迫するだけでなく、産業廃棄物処理コストの増加にも直結します。 そのため廃棄ペットボトルをいかに効率的かつ安全に減容・保管できるかが、現場における重要な課題となっていました。
そこでこれらの課題を解決するために採用いただいているのが、オーワックの 連結式中型圧縮減容機 5070HDC (同社千葉工場でも同型機を使用中)です。
現在のお使いの装置(2025年導入)は、老朽化した初代機(2009年導入)からの2代目となり、更新を検討される際には、 安全性・作業効率・環境負荷の低減という観点から機種選定が行われました。 更新後、現場ご担当者様からは、「圧縮スピードが最適化され、以前よりテンポよく作業できる」 「ベールの形状が安定して真四角になるため、パレットへの段積みがしやすく安全」 との評価を頂きました。 また、海南工場での製造数の増加に伴い2025年は圧縮処理量が前年対比で約1.7倍に増加しましたが、 専任担当者様の献身的な圧縮作業により増加分に対して遅れなく処理が出来ているそうです。

上から投入可能で作業が容易

圧縮後の回収を待つペットボトル
数値で見る運用効果
処理量・回収条件
・処理量:日量 約9~13ベール
・月間回収量:5,500kg/月(平均)
・回収頻度:1カ月に1回(10tウイング車にて回収)
効果① 保管容量の増加
【保管スペース(算出条件:1100mm × 1100mm パレット)】
・パレット寸法:1100mm × 1100mm = 1.21㎡/パレット
・積載条件:1パレットあたり 4ベール × 3段 = 12ベール
・保管スペース想定:約6㎡ ÷ 1.21㎡ ≒ 4.95パレット
・実運用上の想定:5パレット分
・保管可能数量:12ベール × 5パレット = 約60ベール
・ペットボトルは約6分の1サイズに圧縮され、
保管容量が5~6倍に増加(最大保管量:ペットボトル約1,800kg相当)
効果② 引取・運搬時のコスト削減
・運搬効率が向上
効果③ 作業負担の軽減
・1ベールあたりの重量は約30kg
・ベールサイズは W700 × D500 × H700mm
・1人で作業可能なため、安全性の向上と作業負担の軽減を実現

榎様、新山様、林様、薮田工場長様
まとめ・今後の展望
和歌山ノーキョー食品工業株式会社様は、日本初のペットボトル飲料・無菌充填ペットボトルラインの導入に代表される高度な技術力と、 太陽光発電、コージェネレーション、バイオマスボイラーなどの環境技術を組み合わせることで、 持続可能な飲料製造を実現されています。
- 安全・安心な飲料の安定供給
- 廃棄物削減と資源循環
- カーボンニュートラルの実現に向けた挑戦
これらを同時に推進される取り組みの一端を、 オーワックの圧縮減容機 5070HDC が 「廃棄物処理」という裏方の領域から支えられていることを、 私たちは大変光栄に感じています。
オーワックジャパンはこれからも、飲料・食品工場をはじめとしたお客様とともに、 「止めない」「ためない」「ムダを出さない」 現場づくりを通じて、環境にやさしいソリューションを提供してまいります。
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回収後のペットボトルはどうなる?
通常、日本国内で回収されたペットボトルは、用途や品質に応じてさまざまな形でリサイクルされています。 中でも注目されているのが、使用済みボトルを再び飲料用ボトルに戻す「水平リサイクル」です。 高い選別・洗浄技術が必要ですが、資源循環の観点で最も理想的とされています。 一方、繊維やシートなど別製品に生まれ変わる「カスケードリサイクル」や、 化学的に分解して原料に戻す「ケミカルリサイクル」も重要な選択肢です。 これらを適切に組み合わせることで、ペットボトルの資源価値を最大限に生かす循環型社会の実現が進んでいます。
飲料業界で広がる水平リサイクル
飲料業界では近年、使用済みペットボトルを再びペットボトルへと再生する「水平リサイクル」の取り組みが急速に広がっている。 従来の繊維用途などへの再生と異なり、資源を同一用途で循環させることで、 石油由来原料の使用削減やCO₂排出量低減に大きく貢献できる点が特徴。 大手飲料メーカーを中心に、回収・選別・再生の各工程で高度な技術投資が進み、 サプライチェーン全体での連携も強化されている。 循環型社会の実現に向け、水平リサイクルは飲料業界の新たな標準となりつつある。
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国内導入実績1200台以上!
連結式中型圧縮減容機 5070HDC の主なスペック
・本体サイズ:W1740 × D790 × H2200mm
・投入口:横700mm × 縦500mm
・圧縮サイズ:W700 × D500 × H700mm
・圧縮物の重量:約350~500kg
・圧縮力:高圧10t/低圧6t
・サイクルタイム:20秒/1サイクル(50Hz)
・電源:三相交流 200V 20A
・モーター:3kW
ペットボトル以外にも、廃プラ(ビニール・ストレッチフィルム・フレコン等)、 一般雑ゴミ、衣類など、さまざまな資源物・廃棄物の圧縮が可能です。