CASE STUDY

導入事例

導入事例 株式会社キトー(導入機:小型圧縮減容機5010E)

環境配慮と現場改善を両立した株式会社キトーの圧縮機導入事例

本号では、株式会社キトー(以下、キトー)が取り組んでいる環境対策、そして圧縮機導入による実践的効果をお伝えいたします。 キトーは1932年の創業以来、「モノを持ち上げ、運び、固定する」マテリアルハンドリング機器のリーディングカンパニーとして、日本国内はもちろん、アメリカ、ヨーロッパ、アジア各国にも製品を供給しています。 チェーンブロック、ロープホイスト、レバーブロック、クレーンやつり具など、安全性・耐久性・生産性を重視した製品展開により、お客様の多様なニーズに応えており、標準規格品だけでなく特殊仕様へのカスタマイズ対応も創業以来の理念とし、規格化と柔軟性を両立する体制を築いてきたのが、キトーの強みのひとつです。 その使命感と技術蓄積を背景に、環境負荷低減と持続可能な社会構築にも力を注いでいます。


環境への責任を果たす 

2001年にISO14001を取得したことをきっかけに、社内の環境意識が高まり、廃棄物の分別徹底と、環境対応の基礎体制が整備されました。これが以後の活動の基盤となっています。 また、工事案件などでは、現場に送る梱包資材を、使い捨ての木枠梱包から、繰り返し使える通い箱に切り替えることで、廃棄物の発生を抑制。このような現場配慮も、環境負荷低減の大きな一手となっています。


圧縮減容機導入の背景 

環境意識の高まりのなか、焼却処分として排出されていた廃棄物の中から「ビニール類や梱包材」をリサイクル材として分別することが決定。分別後のリサイクル材は「小さくまとめる」必要があったため、圧縮減容機の導入検討が始まりました。

導入検討時での課題は、初期投資と運用性の両立でしたが、リサイクル材分別により焼却廃棄物が減容し、コンテナ回収頻度が減ることでコスト削減が見込めることに加え、将来のランニングコスト抑制効果や環境面での意義を評価し、2001年にオーワックの初代圧縮減容機の導入に至りました。



効果検証:圧縮機導入で得られた成果 


導入後、キトーは以下のような具体的成果を確認しました。

【廃棄コストの大幅削減】

圧縮することで廃棄物を大幅に減容し、回収頻度を減らすことが可能になりました。結果として、年間約200万円の廃棄処理コストを削減する効果が得られました。

【資源化・リサイクル率の向上】

分別の徹底と圧縮処理により、ビニール類などのリサイクル率が向上。以前は処理が難しかった不純物混入廃材も、選別・圧縮処理によって再資源化の可能性が高まりました。


【運用性と現場評価】

現場スタッフからは「操作が簡単」 「作業動線を損なわない」といった高評価を得ています。単なるコスト削減装置ではなく、日常業務と親和性のある“業務インフラ”として定着しています。


【廃棄処理形態の見直し】

o 焼却用廃プラスチック(コンテナ回収):2週間に1回の回収、回収費用は約7万円。油等の不純物混入により、固形燃料化できず焼却対象となる。
o 圧縮ビニール(パレット回収←圧縮対象):2か月に1回程度の回収、リサイクルで固形燃料化が可能。
  
→これまで週1~2回必要だったコンテナ回収回数を、圧縮により大幅に削減できる運用に改善しました。


今後の展望 - 本業との融合で持続可能を目指す
                                                                      

キトーが今後目指す方向性は、環境配慮を単なる別活動とせず、本業そのものに組み込むことです。

• 製品の小型化、軽量化 → 廃棄材料・資源使用の抑制
• 製品の長寿命化 → 交換頻度の減少と廃棄物抑止
• リサイクル素材の採用 → 再資源化比率の向上と素材調達の最適化

こうした取り組みを通じて、顧客にとっても環境にとっても価値をもたらすソリューションを提供していきます。 圧縮機導入は、こうしたビジョンを体現する成功事例の一つです。 「コスト削減」「廃棄物削減」「現場効率化」「環境貢献」という複数の価値を同時に実現するモデルとして、今後も改善を重ねながら、さらなる成果を目指します。



まとめとご案内 

キトーの圧縮機導入事例は、単なる機器導入にとどまらず、環境配慮・コスト効率・現場適合性を兼ね備えた全体最適ソリューションです。

• 年間200万円のコスト削減
• 廃棄物の資源化、リサイクル率向上
• 運用性・現場からの高評価

といった成果は、他社にとっても参考になるモデルといえるでしょう。

本号をお読みになり、導入検討や詳しいご相談(圧縮機仕様、導入シミュレーションなど)がございましたら、ぜひお気軽にオーワックジャパン(0570-0089-55)までお問い合わせください


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