環境配慮と現場改善を両立した株式会社キトーの圧縮機導入事例

環境への責任を果たす
2001年にISO14001を取得したことをきっかけに、社内の環境意識が高まり、廃棄物の分別徹底と、環境対応の基礎体制が整備されました。これが以後の活動の基盤となっています。 また、工事案件などでは、現場に送る梱包資材を、使い捨ての木枠梱包から、繰り返し使える通い箱に切り替えることで、廃棄物の発生を抑制。このような現場配慮も、環境負荷低減の大きな一手となっています。
圧縮減容機導入の背景
環境意識の高まりのなか、焼却処分として排出されていた廃棄物の中から「ビニール類や梱包材」をリサイクル材として分別することが決定。分別後のリサイクル材は「小さくまとめる」必要があったため、圧縮減容機の導入検討が始まりました。
導入検討時での課題は、初期投資と運用性の両立でしたが、リサイクル材分別により焼却廃棄物が減容し、コンテナ回収頻度が減ることでコスト削減が見込めることに加え、将来のランニングコスト抑制効果や環境面での意義を評価し、2001年にオーワックの初代圧縮減容機の導入に至りました。
効果検証:圧縮機導入で得られた成果
導入後、キトーは以下のような具体的成果を確認しました。
【廃棄コストの大幅削減】
圧縮することで廃棄物を大幅に減容し、回収頻度を減らすことが可能になりました。結果として、年間約200万円の廃棄処理コストを削減する効果が得られました。
【資源化・リサイクル率の向上】
分別の徹底と圧縮処理により、ビニール類などのリサイクル率が向上。以前は処理が難しかった不純物混入廃材も、選別・圧縮処理によって再資源化の可能性が高まりました。
【運用性と現場評価】

【廃棄処理形態の見直し】
o 圧縮ビニール(パレット回収←圧縮対象):2か月に1回程度の回収、リサイクルで固形燃料化が可能。
→これまで週1~2回必要だったコンテナ回収回数を、圧縮により大幅に削減できる運用に改善しました。

今後の展望 - 本業との融合で持続可能を目指す
キトーが今後目指す方向性は、環境配慮を単なる別活動とせず、本業そのものに組み込むことです。
• 製品の小型化、軽量化 → 廃棄材料・資源使用の抑制
• 製品の長寿命化 → 交換頻度の減少と廃棄物抑止
• リサイクル素材の採用 → 再資源化比率の向上と素材調達の最適化
こうした取り組みを通じて、顧客にとっても環境にとっても価値をもたらすソリューションを提供していきます。 圧縮機導入は、こうしたビジョンを体現する成功事例の一つです。 「コスト削減」「廃棄物削減」「現場効率化」「環境貢献」という複数の価値を同時に実現するモデルとして、今後も改善を重ねながら、さらなる成果を目指します。

まとめとご案内
キトーの圧縮機導入事例は、単なる機器導入にとどまらず、環境配慮・コスト効率・現場適合性を兼ね備えた全体最適ソリューションです。
• 年間200万円のコスト削減
• 廃棄物の資源化、リサイクル率向上
• 運用性・現場からの高評価
といった成果は、他社にとっても参考になるモデルといえるでしょう。
本号をお読みになり、導入検討や詳しいご相談(圧縮機仕様、導入シミュレーションなど)がございましたら、ぜひお気軽にオーワックジャパン(0570-0089-55)までお問い合わせください